減価償却という言葉を聞いたことがありますか?
減価償却はマンションを売却する際に大切になるので、減価償却とは何か、その計算方法や注意点などを知っておきましょう。
マンション売却時の減価償却とは何か?
マンションの売却には減価償却が大きく影響します。
減価償却とは
マンションは購入後劣化していき価値は減少していきます。
このように価値が下がる資産に対して減価償却という制度が深く関わってきます。
減価償却とは購入費を購入年に一括費用とするのではなく、耐用年数内で分割して計上するシステムのことです。
なぜ減価償却の計算が必要なのか
減価償却の計算は、マンション売却時の譲渡所得計算に関係するものです。
マンションの売却で利益が発生すれば税金を払う必要があり、マンションの劣化に伴う価値の減少額を具体的に出し、正確な譲渡所得を求めるためにも減価償却は大切なのです。
マンション売却時の減価償却費の計算方法
減価償却費の計算方法と注意点についてお伝えします。
減価償却費の計算方法
減価償却費の計算方法には定額法と定率法があり、定額法が適応されることが一般的です。
さらに、マンションの使用方法によっても計算方法は変わることに注意しましょう。
●住居用のマンションの場合
減価償却費=取得時の費用×0.9×償却率×経過年数
●2007年3月までに取得した事業用マンションの場合
減価償却費=取得時の費用×0.9×償却率×事業用に使用した月数の累計÷12
●2007年4月以降に取得した事業用マンションの減価償却費
減価償却費=取得時の費用×償却率×事業用に使用した月数の累計÷12
償却率は法律によって定められており、建物の構造やマンションの使用方法によって異なります。
さらに、経過年数とは築年数のことではなく、マンションを購入し売却するまでの期間のことを指し、6ヶ月未満は切り捨て、6ヶ月以上は1年として扱われます。
計算した減価償却費からマンション購入代金が引かれ、取得費が求められます。
この取得費が、譲渡所得の計算に使われるのです。
減価償却費の計算で注意すべき点
マンション購入価格は減価償却費の計算に必要ですが、売買契約書を使用するのは避けましょう。
契約書の金額のマンション購入価格は土地の価格も含まれているので、消費税を利用して調べましょう。
建物価格 =消費税 ÷ 購入時の消費税率+消費税
消費税であれば、契約書に記載されているので確認してみてくださいね。