マンションには「ブランドマンション」と呼ばれる、不動産ディベロッパーによるブランド化されたマンションがあります。
服やアクセサリーのように、ブランド名という付加価値が販売価格に影響するのでしょうか。
今回は、マンションブランドの資産価値とはなにか、そのメリットとデメリットや売却価格に与える影響を解説します。
ぜひ、ブランドマンションの売却を検討している方は参考にしてみてください。
マンションのブランドがもつ資産価値とメリットとデメリットとは?
マンションブランドの資産価値とはなんでしょうか。
ブランド化しているマンションを手掛けるディベロッパーは、いずれも大手企業です。
そのため、マンションの構造・設計を始めとする安全性の面や、設備や管理といった住みやすさの面でも信頼性が高いという特徴があります。
また、コンセプトに基づき、外観や内装の仕様に統一感と高級感のあるマンションが多いです。
東日本大震災をきっかけに、中古物件でも構造や管理などを含めた安全・安心面を意識する人が多くなり、さらに注目を集めています。
上記のような価値と需要があるため、ブランドマンションは資産価値が高いのです。
メリットとデメリットとは?
メリットは、おもに2つ挙げられます。
●定期的かつ質の高い管理がなされているため資産価値が保たれやすい
●入居者の安全と快適さを保障するアフターケアが充実している
一方、おもなデメリットは1つです。
●人気の高さのあまり値段が高い
それだけ立地面や広さ、内装などにこだわって設計された物件だからこそ、比較的高額な価格になるため、買い手がある程度絞られてしまいます。
買い手が収入の多いご家庭や富裕層などになることが予想されますが、安心・安全な暮らしができることから購入する人も多くいるでしょう。
マンションのブランドが売却価格にどう影響する?
売却するうえで、重要なポイントの一つが外観です。
理由としては、外観の劣化やデザインは買い手の目にとまりやすいため、買い手の購買意欲に影響するからです。
外観が良い物件は、価格をあまり下げずに売れていく傾向があります。
ブランドマンションの場合、物件の価格がどのくらい上下しているのかを示した「騰落率」は、10年後売買したケースだと、平均プラス1.9%からマイナス2.2%という結果が出ています。