不動産を売却する際に、どのくらいの価値があるか知りたくて、査定を依頼すると思いますが、その査定額はさまざまな理由によって変わります。
そして、その査定は有料で受けることも、無料で受けることもできます。
ここでは、不動産を売却する際に知っておきたい、不動産の査定額が変わる理由や査定を無料で受けることについて、ご紹介します。
不動産の査定額が変わる理由は?
不動産業者は知識と今までの経験から、「概ね、3か月以内に売却できる額」を計算して、査定額を出します。
その査定額が変わる理由はいろいろとありますが、主な理由を以下にご紹介します。
参考にする土地の評価額の指標が異なる
1つの土地には5つの評価額の指標があるため、どの指標を使って、その不動産の価値を出すかにより、査定額は変わります。
参考にする取引事例が異なる
たとえば、以前に同じマンションでの売却をした場合、その事例に基づいて、査定額を出しますが、同じマンションでの売却経験がない場合は、同じようなタイプの事例を参考にします。
その参考にする取引が異なるため、査定額に違いが出ます。
得意とする分野が異なる
不動産業者により、戸建ての売買が得意、マンションの売買が得意など、得意とするジャンルが異なるため、たとえば、その得意とする分野の不動産である場合、査定額が高額となりやすくなります。
エリアの相場の見通しが異なる
売却する不動産のエリアの不動産相場が上昇気味なのか、下降気味なのかの予測は不動産業者により違うため、査定額が異なります。
ほかに、同じ不動産業者でも、不動産の査定方法が机上(きじょう)査定か訪問調査かによって、査定額は変わります。
以上のように、さまざまな理由により査定額は変わるため、300万円以上の大きな差が出ることも稀ではありません。
不動産の査定額を無料で受けることについて
不動産の査定額を知るには、不動産鑑定士による正確な査定額を知ることができる有料査定があります。
ただし、不動産を売却しようとする際の参考価格が知りたいという場合は、一般的に、不動産業者による無料査定で事足ります。
不動産業者が無料で査定をおこなっている理由は、査定を依頼した方が、将来、不動産の売却を依頼しにくるお客様となる可能性があるためです。
そのため、不動産業者の無料査定は営業の1つであり、信憑性に欠けるなどではないため、安心してください。
ただし、インターネットの無料一括査定の場合は、機械的な査定方法であるため、相場の参考にする程度にとどめておきましょう。