土地や家を売りたいと思っても、なかなか買い手がみつからない場合があります。
売却に時間がかかれば、計画が狂ってしまうでしょう。
スムーズな取引にするため、物件概要書の知識を得ておいてください。
どのような書類なのか、どんな活用方法があるのかご紹介します。
不動産売却に役立つ物件概要書とは？
物件概要書とは、物件の情報を記載した書類のことです。
不動産売却だけでなく、賃貸物件でも物件概要書が用いられています。
具体的に記載されている内容は、住所や面積、建物の構造、価格などです。
書類の内容を見るだけで、物件の情報がわかるようになっています。
物件概要書とは、建物の情報だけでなく、土地の情報も含まれています。
全体の情報が記載されている書類のことを物件概要書というため注意してください。
また、概要書ではなく報告書という名前の場合もあります。
書類は買主に向けた物件の参考資料のようなもので、物件を詳しく知るためのものです。
これから土地や建物の売却を検討している方も、書類の存在を知っておきましょう。
書類の作成自体は不動産会社が作るため、売主は手間がありません。
場合によっては売主も作成しますが、一般的には業者に任せてくと安心です。
調査も業者がやってくれるため、担当者が外観や室内の撮影をする場合があります。
不動産売却に役立つ物件概要書の活用方法
物件概要書は、物件に興味がある方がいる場合に提示します。
不動産売却をスムーズに進めたい方は、自分で作成する活用方法もおすすめです。
活用方法としては、謄本などを見ながら詳細を記載すると良いでしょう。
また、測量図などがあれば、詳細なデータを記載できます。
とくに買主が注意すべき内容は、備考欄に記載してください。
再建築不可物件など、買主が知っておくべき告知事項を記載しましょう。
また、不動産会社が作成した書類の活用方法では、情報共有がポイントです。
持ち主だからわかる価値を不動産会社に伝えておくと、買主にアピールしやすくなります。
不動産売却を急いでいるときは、簡易的な書類でも構いません。
重要なのは、嘘の情報を記載せず、買主にわかりやすく情報を伝えることです。
嘘の情報が含まれていると、損害賠償を請求されることもあるため注意してください。
また、書類は売主と買主の双方が情報を共有するものだという認識をもちましょう。
双方の情報にズレがあると、契約が進まないことがあります。
買主にとって書類は物件の悪い面を知る資料になります。
マイナス要素があっても隠さず、買主が正確に判断できるよう心掛けてください。
