車を持っている方がマンションの購入を検討する際、駐車場がある物件を優先的に探しますから、駐車場付きのマンションにお住まいの方は、駐車場もセットで売り出したいですよね。
しかし、今まで使用していた駐車場の使用権は、そのまま引き継ぎできるのでしょうか。
そこで今回は、マンション売却を検討している方に向けて、マンション売却時に駐車場の使用権がどうなるのかについて解説します。
駐車場がない物件を上手に売却するポイントについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
マンションを売却する際に駐車場は引き継ぎできない
結論からお伝えすると、マンションの駐車場は個人の資産ではありませんから、使用権の引き継ぎはできないのが一般的です。
駐車場は共有スペースであるケースが多いため、駐車場の使用権を持っているのは管理組合で、マンションに住んでいる住人は組合員として使用しています。
マンションを売却する場合、組合員ではなくなるので、駐車場を使用する権利もなくなりますから、マンションと駐車場をセットにして勝手に売却することはできないのです。
ただし、専有扱いになっている場合や、管理規約で引き継ぎが許可されている物件は引き継ぎできるので、売却を検討する際には確認しておきましょう。
マンションに駐車場がない場合でも上手に売却する際のポイント
ではマンションに駐車場がない場合、どうすれば上手に売却できるのでしょうか。
車がなくても生活に困らない都市部などは、駐車場がなくてもあまり気にする必要はありません。
しかし車が必須である地方の場合は、駐車場があるかないかは、売却価格に大きく影響します。
駐車場がなくても、売却を成功させるポイントは、駐車場を確保しておくことです。
周辺にある月極駐車場を予約しておけば、売却する際にアピールできますし、購入希望者にとっても安心材料になります。
月極駐車場を探す際には、徒歩5分以内の駐車場を確保してください。
マンションから離れた駐車場では、利便性が感じられませんよね。
車を駐車するのに不便なマンションを購入するよりも、ほかの物件を検討してしまうでしょう。
このように、車が必要で、多くの方が駐車場付きの物件を探しているようなエリアでは、マンションの売却を考えた時点で、駐車場についても考える必要がありますよ。