投資物件は賃貸に出して家賃収入を得るだけでなく、売却することもあるでしょう。
投資物件の売却の流れは、一般的な不動産売却とはどのような点が異なるのでしょうか。
今回は投資物件の売却をご検討中の方に向けて、売却の手順と必要書類、費用についてご紹介します。
全体の流れを知ろう!投資物件の売却手順とは?
まずは投資物件の売却手順・流れをご紹介していきます。
投資用の物件の場合、売却することで得られる利益が重要なので売却のタイミングから検討する必要があります。
そして不動産会社に仲介を依頼して売却するのか直接買い取ってもらうかの二つから選択します。
売却を決断したら、査定をして売却価格を検討します。
マイホーム用などの不動産売却であれば、同等の物件がどのくらいで売れているのかなどを参考に査定しますが、投資物件であればその収益性も重要です。
つまり、毎月どのくらいの賃料で貸し出してどのくらいの利益が得られるかを提示する必要があります。
投資物件として利益を出すためには、売却価格を高く設定したいところですがそうなると買い手にとっては収益性が低くなってしまいます。
売却活動を成功させるためにも、売り手・買い手双方にとってバランスの良い売却価格を検討するのが重要ですね。
査定価格が決定したらいよいよ売却活動の開始です。
媒介契約を結んだ仲介会社主導で売却活動を行い、買い手が見つかれば契約に進みます。
そのあとは通常の売却と同じ手順で、決済、引き渡しの流れになります。
投資物件の売却手順とは?必要書類や費用は?
次に投資物件の売却における必要書類や費用に関して、手順に沿ってご紹介します。
売却活動で必要なのは物件の地図や測量図などの各種図面と固定資産評価証明書、家賃表、登記簿謄本です。
そのほか修繕や管理の履歴の書類、設備などの点検報告書なども必要です。
次に売買契約では上記に加えて、登記済証または登記識別情報、付帯設備表、顔写真つき身分証明書、固定資産税納税納付書、印鑑登録書、マンションの管理規約などが必要です。
最後に決済・引き渡しでは、鍵、住民票、抵当権抹消のための書類などが必要になります。
売却にかかる費用は仲介手数料と登記費用、印紙税などです。
また売却した物件で利益が出た場合、譲渡所得税が課税されます。