マンションをはじめ、不動産を売却しようとするとよく出てくる言葉の1つに「レインズ」があります。
レインズは不動産売却において大変重要な役割を果たしていますが、その仕組みについてご存じない方も少なくないでしょう。
今回は、レインズとは何か、登録するメリットとともに解説します。
マンションの売却を検討中であれば「レインズ」とは何か知っておくべし!
レインズとは不動産流通標準情報システムの略称で、国土交通大臣から認定を受けた4つの不動産流通機構が運営しているネットワークシステムのことです。
ほとんどの不動産会社が加入しているシステムで、一般公開はされていません。
売却依頼のあった物件の情報が一覧になっており、価格や所在地など、さまざまな条件によって検索できるようになっています。
不動産会社専用の不動産ポータルサイトをイメージするとわかりやすいでしょう。
レインズへの物件登録は、売却のために契約を結んだ不動産会社によっておこなわれます。
マンションを売却するにあたり「レインズ」に登録するメリットとは?
マンションを売却するためには不動産との媒介契約が必要となりますが、この段階でレインズが深く関係してきます。
媒介契約には下記の3種類があります。
●専属専任媒介契約
●専任媒介契約
●一般媒介契約
このうち、専属専任媒介契約あるいは専任媒介契約を結んだ場合、不動産会社にレインズへの物件登録義務が生じるため、レインズへの登録は避けて通れません。
専属専任媒介契約であれば契約日から5日以内、専任媒介契約であれば契約日から7日以内に物件情報がレインズへ登録されます。
そこで多くの方が気になるのが、レインズへ登録するメリットでしょう。
主なメリットととしてまず、売却したい物件の基本情報をスピーディーかつ広域に拡散できることで買手が見つかりやすくなり、売却に費やす期間が短くなることが挙げられます。
売却に時間をかけたくないという方にとって、レインズの宣伝力は非常に魅力的です。
また、レインズに掲載されている現在売り出し中の物件リストや過去の取引事例は、適正価格の判断をしたり取引交渉に役立てたりするための貴重な資料となります。
よって、掲載される情報量の多さもメリットの1つといえるでしょう。