今回は、マンションの売却を検討中の方に向けて、売却価格の値下げにフォーカスします。
マンションの販売活動中には、値下げの交渉が想定されますね。
売却を成功させるためにも、事前にタイミングや値下げ額について把握しておくことが大切です。
ぜひ、上手に対応するための参考にしてみてください。
マンションの売却における値下げのタイミングとは?
マンションの売却における値下げのタイミングは、期間を決めることが大切です。
結論からいうと、何らかの事情で急いでいるケース以外は、3カ月を目安に売却することを考えましょう。
というのも、売却に時間をかけすぎると売れ残りのイメージがついてしまい、結局は大幅な値下げの可能性もあるため。
3カ月は一般的に買手が購入を検討する期間であり、実際に7割程度の物件が3カ月以内に成約しています。
また、マンションの売却において不動産会社と結ぶ媒介契約も専任の場合は、3カ月を期限とするケースが多いもの。
期限を決めるとスケジュールも立てやすく、値下げのタイミングが計りやすいですよ。
3カ月以内で売却することを目指して、1カ月以上の間隔をあけて値下げしていきましょう。
あまり小刻みに値下げするのは、買手の状況などを判断しづらいため、注意が必要です。
ただし、競合物件の状況によっては、スピードと価格を比較して重視するほうでタイミングを決定します。
たとえば、極端に安い物件がある場合は、競合が売れてしまうのを待つか値下げして早く売るかを比較するということです。
マンションの売却の値下げ方法や値下げ額のポイントもチェック
マンションの売却の値下げ方法は、もともとの売却価格にも深く関係しています。
先述したように、スピードと価格のどちらを重視するのかで、取引は大きく異なりますよ。
価格を重視するのなら値引き交渉に備えてある程度、上乗せした売却価格を設定しておきましょう。
一方で、スピードを重視する場合は、最初から価格を低めに設定する必要があります。
値下げ額の設定の目安は1カ月後で3%、2カ月後で5%です。
ただし、希望者の人数や購入意欲などを加味して、多少の誤差には臨機応変に対応することも大切です。
また、周辺の競合物件の状況も把握しておきましょう。
実際のやり取りは担当者がしてくれるため、情報を共有しておくと安心です。
想定している値下げ額以上の値引きの要求は断るよう伝えておくのも、スムーズな売却のための対策になるでしょう。