転勤が決まったのでマンションを売却したい、違う間取りに引越したいので今住んでいる部屋を売却したいなど、売却を検討する場合にまず気になるのが、「傷」ではないですか?
長年住んでいたり、小さなお子さまやペットなどがいた場合はどうしても床に傷が付いてしまい、売却の際には気になるポイントだと思います。
マンションを売却する際、傷の補修は義務なのでしょうか?できるだけ補修をしてから売却したほうがいいのでしょうか?
物件に傷がある場合、補修はしたほうがいいの?
結論としては、基本的に傷の補修は必要ありません。
もちろん補修の義務もありせん。
理由として一番大きなポイントは、「費用をかけて補修をしてもあまりメリットがない」ということです。
買主は傷がないことより費用の安さを重視しているかもしれません。
購入後自分の好みにリフォームをするかもしれません。
床下に水まわりの工事をする場合は結局床を張り替えることになります。
このように、時間と労力をかけて補修をしてもあまり意味のない結果になる場合が多いのです。
大切なことは、傷や汚れがあってもそれをそのまま希望者に伝えたり、補修をするよりも「売却価格に余裕をもって価格交渉などに応じることができる」ということです。
基本的には傷の補修は必要ないとお話ししましたが、たとえば床に穴があったり、大きな傷、床が雨漏りなどで腐っている場合などは補修をしたほうが良いでしょう。
穴があいていると買主が怪我をしてしまうかもしれませんし、腐食などは他にもあるんじゃないかと悪い印象を与え購入をやめてしまうかもしれません。
補修にかかる費用相場が知りたい!
売却前に補修をする場合、費用相場はどれくらいになるのでしょうか。
床材はたくさんの種類があるので、使用する床材によって金額は変わってきます。
一般的に、部分的な補修をする場合は3~5万程度です。
全体的に補修をする場合は、補修方法により費用相場が異なります。
「重ね貼り」は今ある床材の上から重ねて張るので費用は抑えられますが、段差ができたり床の高さが高くなっていまいます。
床材をすべて剥がす「張り替え」の場合、見た目は段差もなくキレイに仕上がりますが、費用は高くなってしまいます。
張り替えをする場合の相場は、1平米あたり3,000円~1万円前後となっており、マンションの平均的な広さである70平米で計算すると、20~70万円となります。
さらに壁紙もすべて張り替えるとなると、およそ40~60万が追加となるので、合計で60~130万円程度費用がかかるということになります。