賃貸中のマンションを所有しているものの、近年は新しい住宅が増加していくなかで、手放すことを検討している人もいるでしょう。
しかし、どのように売却すれば良いのかわからない人が多いと思います。
そこで、この記事では賃貸中のマンションを売却する手順を解説していきます。
賃貸中のマンションを売却する方法とは?
賃貸中のマンションを売却する方法は、大きくわけて2つあります。
●賃貸中の状態で売る
●空き家にしてから売る
まず、賃貸中の状態で住人へ売却する方法を解説していきます。
このことは、オーナーチェンジと呼ばれ、新しい大家へマンションを売り出すことです。
この場合、住民からの収入は途切れないため、安定した収入が続きます。
加えて、利回りの計算がしやすく、元のオーナーにとってはメリットが大きいのです。
次に、空き家として売り出す方法を解説していきます。
これは、住んでいる住人に立ち退いてもらい、空き家として新たな住人へ売却することです。
空き家にすると、自由にリフォームや建て替えが可能なので、ニーズに沿った住人を集めやすいメリットがあります。
賃貸中のマンションを売却する際は入居者への対応に注意しよう!
通常とは違い、賃貸中のマンションを売却するため、入居者へは対応が必要です。
まず、入居者へ貸し出した状態で売る際は、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。
この場合、借主に許可を取らなくてもマンションを売ることが可能です。
そのため、事前に通達する必要はありません。
しかし、買主との契約については、慎重にやり取りする必要があります。
まずは、オーナーを変更する通知を出しましょう。
売却の手続きが終わった後に、元のオーナーと新しいオーナーの連名で通知を出すことが一般的です。
また、住民へ直接知らせるのではなく、不動産会社が仲介してくれます。
この他、入居者から預かった敷金を買主へ引継ぎしておくことが大切です。
敷金の取り扱いを曖昧にしておくと、後にトラブルへ発展するケースもあるので、契約時に決めておきましょう。
次に、賃貸中のマンションを空き家にしてから売り出すときは、入居者への事前通達が欠かせません。
そのため、オーナーとの契約とは別に、入居者との交渉と立ち退き料を用意する時間を確保しておきましょう。
なお、立ち退き料として補償する金額は
●引っ越しの費用
●引っ越しにかかる休業補償
などが挙げられます。
高額になるケースが一般的で、約50万円から100万円は用意しておくことが求められます。