現在マンションをもっていて、手離そうかと考えている方は、さまざまな手続きで大変だと思っていることだと思います。
なかでも、印鑑証明なんてなぜ必要なんだ、と考えることもあるかもしれません。
ここでは、印鑑証明が必要な理由や、必要となるシーンなどについて解説していきますので、参考にしていただけると幸いです。
マンション売却に印鑑証明が必要な理由
印鑑証明は、重要な契約のときにその印鑑が本人のもので間違いないという証明をするために必要なものになります。
マンションを売るというのは数百万円以上の金額が動く大切な契約です。
そのため、虚偽などがあったときは大変なことになります。
印鑑証明は、虚偽などいっさいなく、正真正銘自分自身の意思であると証明する場面でのみ使う必要があります。
逆にいうと、この証明書をもったうえで捺印をしたあとで、やっぱり契約はなしというのも不可能になるので注意が必要です。
マンション売却に印鑑証明が必要なシーン
マンションを売却する際、実際どこで印鑑証明を使うのかを解説していきます。
まずは、売買の契約をおこなうときに使用します。
自分がマンションの持ち主であり、買い手にしっかりと譲ることを証明する際に使用することになります。
また、使用するシーンはもう一つあり、残金決済とマンションの引き渡しの際に使用します。
具体的には、売買したお金を受け取ったあと、所有権移転登記を法務局へ申請するときに印鑑証明をもっていかなければなりません。
事前準備をおこなっており、売買の契約を終えた時点で所有権移転登記の手続きが済んでいるのであればスムーズにことが進みます。
しかし、売買の契約のあとからマンションの引き渡しまでに時間がかかり、3か月以上のスパンが空いてしまった場合、印鑑証明は3か月以内に発行したものでなければ効力がないので、再び発行する必要が出てくるので注意しましょう。
また、住んでいたマンションを売却する場合で、受け渡しの直前に証明書を発行する際には、住民票を移動している可能性もあるので住所変更登記の手続きも必要になるので気を付けてください。