「マンションを売却しようと考えているけれど、定期借地権が付いているから売れないと聞いた」「借地権が付いているけど満足いく価格で売りたい」このように考えている人は多くいます。
今回は、定期借地権付きのマンションを売る時の注意点は何か、解説していきます。
売却成功に向けて、ぜひ注意点を覚えておきましょう。
定期借地権付きマンションの売却とは何か
定期借地権とは、土地期間限定で借りていることを指します。
他の借地権と違い、更地にして返却しなければならない契約期間満了の期日が決まっていることが特徴です。
購入する人は、契約期間満了期日まで住めます。
借地権の付いていないマンションや、定期借地権以外の借地権の場合は一生住み続けることも可能です。
普通借地権との違いは何か
普通借地権は、定期借地とは違い更新制の借地権です。
地主から立ち退き要請があったとしても、正当事由が認められない限り、立ち退く必要はありません。
更新しない場合でも、土地の上の建物を買い取るよう請求することが可能です。
定期借地権付きマンションを売却するときの注意点
通常のマンションとは違い、売却するときの注意点はいくつかあります。
1つずつ見ていきましょう。
価格が安い
通常のマンションを売る価格に比べて、安くなる傾向にあります。
比較すると約80%の価格になることが多く、売主としては不利に感じるかもしれません。
しかし、価格の差別化として売れやすくなることもあるため、価格設定には注意が必要です。
売れにくい
借地の残年数次第ですが、売れにくい物件になってしまうことがあります。
そもそも長く住み続ける予定ではない人は問題ありませんが、一生住みたい人にとっては購入の選択肢から外れてしまいます。
残年数が15年のマンションの場合、買主は15年しか住めないのはもちろん、最後は解体しなければなりません。
不動産会社選び
通常のマンションを売る時にも言えることですが、借地権の付いている場合は特に不動産会社選びが重要になります。
売却実績がある会社、借地権付き物件に強い会社を選ぶようにしましょう。