マンションの売却に向けて、壁紙を張り替えたほうがよいのか、悩んでいる方はいませんか。
実は、売却のための壁紙の張り替えは、必要のないケースが多いのです。
そこで今回は、マンション売却時の壁紙の張り替えにフォーカスします。
どのような場合に張り替えが必要なのか、施工にかかる費用や注意点について深掘りするので、参考にしてみてくださいね。
マンションの売却において壁紙の張り替えが必要なのはどのようなケース?
冒頭でもご紹介したように、マンションの売却において壁紙の張り替えは基本的に必要ありません。
というのも、中古マンションの買手が求める条件は「価格」や「立地」のため。
壁紙の張り替え分を売却価格に上乗せすると、競合物件より高くなり、逆に売れにくくなってしまう可能性もあります。
特に、築年数の古い(目安は30年以上)物件なら経年劣化があって当然です。
買手は低価格で購入して、自由にリフォームすることを想定しているため、壁紙の新しさを気にすることはあまりないでしょう。
ただし、イレギュラーなケースとして、以下の場合は張り替えを検討しましょう。
●築浅物件(目安は10年以内)
築浅物件なら手を加えずに、そのまま居住しようとする買手がほとんどです。
このケースでは、壁紙が新しいほうがイメージアップになり、売却しやすいでしょう。
●汚れがひどく目立つ物件
子どもの落書きやタバコのヤニの汚れなど、経年劣化の範囲外の汚れは買手の不信感につながる可能性もあるため、張り替えをおすすめします。
マンション売却において壁紙の張り替えが必要な場合の費用や注意点
では、マンションの売却において壁紙の張り替えが必要になった場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
目安として10畳で7万円程度、80平米の物件をまるごと張り替えると40万円から50万円が必要です。
なお、水回りの壁紙は防水仕様になるため、範囲が狭くても高額になるでしょう。
これだけ費用をかけても、売却価格に反映されることは少なく、多少の印象アップしか見込めません。
反対に設備や床など、ほかの劣化部分が目立ってしまうこともあるので、注意しましょう。
費用対効果をしっかりと考えて、慎重に判断することが大切です。
少しの汚れや傷ならメラミンスポンジや重曹ペースト、リペアアイテムを利用して、個人でケアすることも検討してはいかがでしょうか。